1) 2007年7月から2008年3月にかけて計7回,名古屋市内の介護老人保健施設1施設の介護職員全員を対象に,高齢者介護施設における終末期ケアに関する連続講義を実施した.
2) 講義の前後で,終末期ケアにやりがいを感じる,もしくは終末期ケアを提供したいと考える職員の割合が増加した.死生観については,講義の前後で有意な変化はみられなかった.
3) 本教育プログラムは終末期ケアに関する介護職員のやる気を引き出したが,教育効果は不十分であった.プログラムを改良する上で,教育時間の配分や教育内容・方略の検討が必要である.