2009 年 40 巻 3 号 p. 213-217
1) 和歌山県立医科大学では,ケアマインドおよび地域医療マインドを育成するプログラムの一環として,2006年度から地域の老人福祉施設での体験実習を医学部1年次に施行している.
2) 和歌山県下全域の各老人福祉関連施設に学生が2-3名ずつに分かれ,5日間の体験実習を行った.実習後,学生にアンケート調査を2006年度および2007年度に行い,比較した.
3) アンケートでは,実習を有意義と考える学生が多く,その理由に実習中盤から入所者とよくコミュニケーションがとれるようになった等の意見が多かったことから,5日間連続的に実習を行うことが,実習の効果を上げると考えられる.