医学教育
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報告
学士編入者の自己評価と貢献への意志を問う―北海道大学医学部学士編入者に対する,自己評価と制度の将来についての質問紙調査―
今井 必生白井 丙午郎白田 剛浜出 洋平石田 雄大堀内 正夫村上 博昭石渡 義之
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2010 年 41 巻 4 号 p. 281-286

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抄録

1) 卒後募集の趣旨を実践しようとする意志は高かったが,現状の学士編入制度の価値への評価,貢献意志は高くなかった.現在の編入学者の自己評価の低さや実践の欠如を反映していると考える.
2)募集や試験は,大学が医学教育や医療をどうしたいのかを明確にすることを求める意見が根底にあるものが多かった.
3) 自身が将来価値を生み出すと評価した学士編入者は5,6割で,必要とする時間は1年から10年とする者が多かった.具体的な実績を今後さらに厳しく問われることになるだろう.

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© 2010 日本医学教育学会
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