医学教育
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短報
臨床実習の効果を高める方法としてのPBLテュートリアルの応用
松下 毅彦宮田 昌明濱崎 秀一
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2012 年 43 巻 6 号 p. 435-439

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抄録

背景:PBLテュートリアルは多くの大学で導入されているが,5〜6年次における臨床実習の一環としての応用例は少ない.
方法:5年生の臨床実習の一環としてPBLテュートリアルを行い,1学年91名を対象として終了時にアンケート調査を行った.
結果:90%が実習中のテュートリアルは役立ったと回答し,また94%が実習中にあってよいと回答した.自由記載では,4年次までと比較した意見すべてが実習中の方が有用とし,実習で体験する診療の過程をテュートリアルで理解したとする意見も多かった.
結語:PBLテュートリアルは臨床実習の効果を高め,同時に,臨床実習での経験がテュートリアルの効果を高めることも示唆された.

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© 2012 日本医学教育学会
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