2012 年 43 巻 6 号 p. 435-439
背景:PBLテュートリアルは多くの大学で導入されているが,5〜6年次における臨床実習の一環としての応用例は少ない.
方法:5年生の臨床実習の一環としてPBLテュートリアルを行い,1学年91名を対象として終了時にアンケート調査を行った.
結果:90%が実習中のテュートリアルは役立ったと回答し,また94%が実習中にあってよいと回答した.自由記載では,4年次までと比較した意見すべてが実習中の方が有用とし,実習で体験する診療の過程をテュートリアルで理解したとする意見も多かった.
結語:PBLテュートリアルは臨床実習の効果を高め,同時に,臨床実習での経験がテュートリアルの効果を高めることも示唆された.