2013 年 44 巻 6 号 p. 415-419
背景 : 近年,相補代替医療の教育を行っている医学部は多いが授業形態などは様々である.今回は病院実習中の医学生に鍼灸実習並びに鍼灸への意識調査を実施した.
方法 : 病院実習中の医学部5回生(93名,1グループ2〜3名)を対象とした.約1時間の鍼灸実習後,鍼灸に関する基礎知識,興味の程度,技術の習得などについてアンケート調査を行った.
結果 : 実習後,鍼灸への興味は有意に増加し,多くの学生が将来鍼灸の技術を身に付けたいと回答した.講義内容のうち,初めて聞いたとの回答が最も多かったのは療養費についてであった.
結語 : 病院実習中に鍼灸の教育を行うことで,医学生の鍼灸治療に対する興味が増すと考えられた.