2015 年 46 巻 2 号 p. 152-157
第18期倫理・プロフェッショナリズム委員会は2014年度より, 医師のプロフェッショナリズムの最終到達像を言語化する作業を開始した. 委員会主催のワークショップで発表された7グループのプロダクト, 委員会で従来検討してきたプロフェッショナリズムのあり方に関する知見, ならびに, 女性医師キャリア教育検討委員会によるキャリア形成能力の最終到達像を統合した原案を作成. これをインターネット上で公開してコメントを募集, さらに, コンセンサス会議を開催して委員会案を作成した. 委員会案では, 医師のプロフェッショナリズムの最終到達像を, 以下の7つのサブドメインに分類している.
1. 患者や生活者との関係における医師
2. 社会的使命への貢献
3. 医師に求められる道徳性
4. 多様な価値観の受容と公正性への配慮
5. 組織やチームのリーダー/メンバーとしての役割
6. 卓越性の追求と生涯学習
7. 自己管理とキャリア形成
今後, この委員会案をたたき台として, 学会での議論を通じてブラッシュアップを行っていく予定である.