医学教育
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5. 医学教育カリキュラムへの行動科学・社会科学の導入
―臨床医の立場から―
若林 英樹
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2015 年 46 巻 4 号 p. 329-334

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抄録

 心理・行動・社会的な要因の健康や病気への影響は明らかであり, 医療におけるそれらへのアプローチは重要である. 医学教育のグローバルスタンダードの観点からも, 行動科学・社会科学分野を強化した医学教育カリキュラムが必須である. 米国の同分野の教育内容は6つのドメイン, 健康と病気における心身の相互作用, 患者の行動, 医師の役割と行動, 医師患者の相互作用, ヘルスケアにおける社会的・文化的な課題, 健康に関する政策と経済からなる. わが国の文化・社会背景を考慮し, 行動科学・社会科学を医学教育カリキュラムに導入するため, 教育アウトカム, 方略, アセスメント, 教員養成の開発を進める必要がある.

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© 2015 日本医学教育学会
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