医学教育
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原著
初期研修における研修医のうつ状態とストレス要因, 緩和要因に関する全国調査
―必修化開始直後との比較―
瀬尾 恵美子小川 良子伊藤 慎讃岐 勝前野 貴美前野 哲博
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2017 年 48 巻 2 号 p. 71-77

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抄録

目的 : 研修医の抑うつに関して, 臨床研修制度導入時と, 制度が広く周知された段階とで比較検討を行う.

方法 : 全国の臨床研修病院250施設で, 2011年採用の研修医1,753名に対し, 研修開始時と開始3カ月後に, 抑うつ反応, 勤務時間, ストレス要因, ストレス緩和要因などに関するアンケート調査を行い, 2004年の同様の調査と比較した.

結果 : 研修開始3カ月後, 抑うつ状態の研修医は30.5% (新規うつ状態率19.6%) で, 2004年より有意に減少していた. 一因として勤務時間の減少, ストレス要因, 緩和要因の改善が考えられた.

考察 : 依然多くの研修医が抑うつ状態となっており, 研修環境の更なる改善が望まれる.

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© 2017 日本医学教育学会
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