医学教育
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委員会報告
ワークショップ「共感と〈患者視点〉――医学教育への示唆」開催報告
日本医学教育学会プロフェッショナリズム・行動科学委員会孫 大輔松繁 卓哉牛山 美穂畠山 洋輔三澤 仁平朝比奈 真由美飯田 淳子井上 千鹿子大磯 義一郎樫田 美雄児玉 聡錦織 宏野村 英樹平山 陽示星野 晋米田 博和泉 俊一郎宮田 靖志
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2017 年 48 巻 5 号 p. 311-314

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抄録

 医学教育において「共感」を含むヒューマニティ教育の重要性が増している. そのような中, 日本医学教育学会プロフェッショナリズム・行動科学委員会は, 「共感と〈患者視点〉――医学教育への示唆」と題したワークショップを開催した. 医療情報学, 医療人類学, 医療社会学などの知見から, 〈患者視点〉には不確実性が存在すること, また患者を診療する医療者の視点にも不確実性が存在することが論じられた. 医療者の「共感」において重要なことは, 患者を説得するための戦略としてそれを用いるのではなく, 〈患者視点〉の不確実性を考慮した, 相互的で流動的に意思決定していくようなモデルを模索していくことであろう.

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© 2017 日本医学教育学会
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