2021 年 52 巻 4 号 p. 325-330
国際医療福祉大学医学部では毎年1学年20名の外国人留学生を受け入れている. 本稿では, これらの留学生を対象とした「医学日本語授業」の2019年度の実践について報告する. 「医学日本語授業」は, 「聞く」「話す」「読む」「書く」の活動を通して, 医学用語の習得・定着を図ることを学習目的とし, 英語で学んだ知識をもとに日本語で発表を行う授業である. これは内容重視の言語教育CBIの5つのモデルのうち, LSPモデルとShelteredモデルを取り入れたものである. 日本語教員が医学教材を用いて医学用語や表現を導入し, 医学教員がそれらの運用を医学的内容の正誤を含めて確認する授業をデザインし, 実践した.