医学教育
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特集 インクルーシブ教育を考える
7. 聴覚障害をもつ保健医療従事者の就労実態と課題
関口 麻理子
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2024 年 55 巻 2 号 p. 146-152

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抄録

 欠格条項の改正後, 聴覚障害をもつ保健医療従事者は増加しており, 様々な分野で活躍しているが, その総数は明らかでない. 就労環境は充分整備されているとは言い難く, 個々の努力や職場ごとの試行錯誤で成り立っているのが現状である. 保健医療資格を目指す高等教育機関への入学者はまだ少数派であり, 教員や指導者も聴覚障害者と協働した経験が少なく, 理解が進んでいない. 卒業後も研修やキャリアアップの課題がある. 多様性を考慮した医療サービスの提供のためにも聴覚障害をもつ保健医療従事者がいることの意義があり, 情報保障やコミュニケーションに配慮した, よりよい就労環境の構築のための情報共有や支援制度の整備が求められている.

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