抄録
背景 : 良質な多肢選択式問題の作成は教員の大きな負担であり, 生成AIによる作問支援が注目されているが, 教員視点の検証は不十分である. 本研究はAI作問支援アプリケーションが教員の作問効率および心理的負担に及ぼす影響を検討した.
方法 : 筑波大学医学類において本ツールを導入し, 2025年度作問担当教員283名に匿名Webアンケートを実施した.
結果 : ツールを使用したと回答した87名を解析対象とした. 1問あたり30分未満で作成できた割合は, 一般問題で29%から64%, 症例問題で20%から60%へ増加した (いずれもp<0.001). 96%が心理的負担は軽減したと回答した. 最大の問題点は過去問参照時のハルシネーションであった.
考察 : ハルシネーションへの対処は今後の課題であるものの, AI作問支援ツールは, 形式調整などの作業負担を軽減することで, 教員の作問効率向上に寄与する可能性が示唆された.