1995 年 26 巻 2 号 p. 131-134
米国における研修医評価の実際を報告した. 評価は知識, 判断, 技能に分けて行う. 技能のなかには臨床的な技能のみではなく, 医師として求められる人間性や性格に関する評価も含まれる. 実際に指導を行った研修医に対して6カ月に1度の評価を行う. 1人の研修医を複数のスタッフが6カ月ごとに評価することと, 研修医もスタッフを評価することでスタッフ問の考え方や判断基準の相違をある程度克服した客観的な評価結果が得られると考えられる. 教育する側の自己評価にも大変役立つと考えられた.