医学教育
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公衆衛生学における学生の実習態度の評価
学外協力者に対する意見調査の活用, 1990~92年度
曽根 智史松田 晋哉土井 徹華表 宏有
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1996 年 27 巻 1 号 p. 31-36

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抄録

公衆衛生学教育の一環として, スモールグループ単位による3つの学外実習 (地域健康管理, 康教育, 課題研究) を実施し, 終了後, 学外の実習協力者に対して, 質問紙により, 学生の実習態度に関する意見調査を行った. 1990~92年の3年間の調査対象施設数は205施設で, 回収率は100%であった.
1. 多くの回答者は, 学生の実習態度が良好であったと評価した. 2. 数人の協力者は, とくに課題研究実習において, 学生の事前の知識量が不十分だと考えていた. 3. 自発性に欠ける学生がいたとの指摘もあった.
この意見調査は, 学外協力者の意見を実習改善に反映させるのに有用であると考えられた.

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