医学教育
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福井医科大学麻酔科・蘇生科におけるローテータ研修の現状
アンケート調査から
杉浦 良啓藤林 哲男原田 純後藤 幸生高橋 光太郎
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1996 年 27 巻 1 号 p. 55-58

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抄録

ローテータ114名にアンケート調査を行った. 回収率は68%であった. ローテートの開始時期は卒業後1.9±1.2年目で, 研修動機は「積極的」が91%であった. 3カ月間の研修期間は「短い」と答えた者が31%で, 担当症例数は31~60例が63%であった. 研修終了後の麻酔経験は66%に, 挿管困難は40%が経験していた. また, 麻酔研修は救急蘇生に93%が役立つと回答した. 以上から, 研修終了間際でも, 麻酔に対する研修意欲は高く, 研修効果は十分得られたと推測されたが, 研修内容では改善の必要があると思われた.

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