医学教育
Online ISSN : 2185-0453
Print ISSN : 0386-9644
ISSN-L : 0386-9644
2次元尺度を用いた履修評価の経験 (1989~93年度)
華表 宏有松田 晋哉曽根 智史
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 27 巻 4 号 p. 219-224

詳細
抄録

さきに筆者らは担当する公衆衛生学授業の履修評価の方法として, 従来から用いられている知識・技能 (K・S) 尺度とともに学習態度を評価するための態度 (AT) 尺度を併用して, 2次元の平面上の分布状況から判断することとした. 本稿では前回 (1986~88年度) に引き続いて過去5年間 (1989~93年度) の経験を報告した. 当該年度の受講学生は延490人で, うち3人を不合格と判定した. 毎年実施している学生による授業評価 (無記名方式) の中でこの方法の良否について質問したところ, 合計で半数の者が「概ね良い」と回答しており,「良くない」は15%であった. これらの結果からこの新しい履修評価方法の有効性を考察した.

著者関連情報
© 日本医学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top