医学教育
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医学英語を教えるための教材
大木 俊夫羽白 清Patrick BARRON飯野 ゆき子岡崎 真雄加我 君孝小林 茂昭西澤 茂植村 研一
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1996 年 27 巻 6 号 p. 389-397

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抄録

平成6年度に設置された「外国語教育ワーキング・グループ」(委員長: 植村研一) において医学部における役にたつ英語教育のモデルカリキュラムの試案を作成することになったが, あわせてモデルカリキュラムに従って使用可能な医学英語教育教材を調査することになり, ここに簡単な解説を付けてまとめてみた.
一口に医学英語用教材といっても, 教材を使用する担当者の専門と教育対象の学生によって自ずから内容が違ってくることはいうまでもないであろう.担当者が英語学, 英米文学などの専門家である場合と医学の専門家である場合とでは, 教育目標もある程度違ってくるからである.通常, 前者の場合は医学に関わる主題の教材を使って語学力 (読む, 聴く, 話す, 書く技術の全部あるいはその一部) を高めることに重点をおき, 後者の場合は, 医学の知識を英語で覚えさせることに重きをおくからである.
以下に示す教材は, 聴き取り, 読解, 作文, 特定のトピックを扱ったものなどに類分けし, さらにそれらを, 基礎的なものからより高度なものへ, 英語そのものの習得に重点をおいたものから医学の知識の習得に重点をおいたものへと配列を試みたが, 以下に述べるようにアンケートによって知り得たものも多く, その中には未見のものも少なくない.したがって難易度などはおおよその目安と考えていただきたい.

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