1996 年 27 巻 6 号 p. 417-423
学生側から系統講義を評価する試みの第2段階として, 質問項目を少なくする代わりに自由記入欄を大きくした新しい質問票 (B5版1枚) を用いて, 1992-94年度の3年間に筆者が担当した講義項目を対象として, 毎回講義評価 (無記名) を試みた.延738件の回答のうち, 自由記入は382件 (51.8%) で, 1990-91年度と比較して大幅に増加した.あわせて多変量解析の手法を用いて総合評価に関与する質問項目の検討を行った.以上の結果をふまえて, 自由記入欄を重視することと質問項目はなるべく少なくすることが頻回に行う場合にはより適切なことを考察した.