1997 年 28 巻 3 号 p. 151-155
今期の選抜検討委員会活動は受験者側ならびに医療現場からの視点でみることを基本とした. それが具体化されたのが, 第15回の入学者選抜に関する討議会であった.すなわち高等学校の進学指導の先生方と, 医療現場の改善に努められている先生方のお話しをうかがった. 高等学校の先生方からは, 医科大学側であまり気づかれていない点に関しての注文が聞け, また, 医療現場の先生方からはあるべき医師像が示され, 選抜にあたっては学力のみではなく医師としての望ましい資質についての評価方法も工夫すべきであることが指摘された. 大学側はこれらの提言を真摯に受け止めて, 選抜制度の改善に努めるべきである.