医学教育
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卒後初期臨床研修プログラムに関する実態調査
全国アンケート調査結果報告
戸倉 康之畑尾 正彦伊藤 澄信小寺 一興熊坂 一成黒川 高秀桑名 信匡前川 喜平松山 敏剛宮本 尚彦西崎 統大滝 純司坂井 文彦高久 史麿山内 俊雄
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1997 年 28 巻 3 号 p. 157-161

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抄録

全国の大学病院 (大学) および臨床研修指定病院 (病院) における卒後初期臨床研修プログラムの実態についてアンケート調査を行った. 回答率は全体で78.1%であった. 大学, 病院とも約95%が独自のプログラムを持っていた. 研修方式では, 大学ではストレート, ローテート方式が, 病院ではローテート, 総合診療方式が多かった. 大学では1992年以前にプログラムが開始されているところが多いのに対して, 病院では1993年以降が多かった. 大学のプログラムは他施設での研修を含むものが多いが, 病院のそれは自己完結型が多かった. 研修プログラムのチェックシステムに関しては病院の方が “機能している” という回答が多かった. プログラムの評価に関しては問題ありと回答したのは大学, 病院ともに約半数を占めたが, プログラムの変更予定に関しては両者とも現状ではやや消極的であった.

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