1997 年 28 巻 3 号 p. 181-186
第28回日本医学教育学会パネルディスカッションのテーマ「21世紀に望まれる女性医師像」の基礎資料として, 日本在住の全女性医師 (27,779名) を対象に,「女性医師の就業状況」に関するアンケートを行った. アンケートの結果, 現在の業務は医療施設従事者が94%以上で, 大学の基礎医学・研究機関勤務や衛生行政関係は数%に過ぎなかった. 女性が医業を継続させるためには, 育児を中心とする家庭環境の整備と働く職場のシステムの整備, および職場の意識改革が重要な問題であることが明らかになった.