医学教育
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学生はテュートリアルをどう捉えているか (2)
個人面接およびグループ討論からの検討
福井 由理子石原 陽子山浦 常松田 隆子肥塚 直美尾崎 眞渡辺 伸一郎神田 尚俊大澤 真木子成松 明子石島 正之東間 紘高倉 公朋
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2000 年 31 巻 6 号 p. 465-471

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抄録

基礎医学教育の根幹の1つとして実施しているテユートリアルを, 個々の学生がどのように捉えているか, この学習法が開発をめざす能力の重要性をどれほど認識しているかについて知るために, 2年生全員にグループ討論と個人面接を行った. テユートリアル学習の結果に多少不安を感じている学生や, 自己学習の不十分さを反省している学生が多数見られた. また, テユータの指導技術の改善を望む意見も多かった.それゆえ, テユートリアル学習の成果が適切に評価され学生にフィードバックされると, 不安の解消や学習意欲の増大をもたらすであろうこと, 加えて, テユータの技量向上やその役割の重要性を再認識するための再訓練の機会が必要であることが示唆された.

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