医学教育
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講義中に行ったpre-testおよびpost-testと総合成績との関連
鈴木 龍太藤本 司松本 清
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2000 年 31 巻 6 号 p. 473-476

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抄録

平成9年度と10年度の医学部6年生後期の脳神経外科集中講義中に行ったpre, post-testと, 卒業試験の総合成績を比較した. また, 総合成績の上中下位それぞれ10名を抽出し, pre, post-test点数について検討した.【結果】2年度ともに総合成績はpreよりもpost-testとの相関が高かった. 上中下位のグループ間では, pre-test点数は3グループ間で違いはなかったが, post-test点数は上位が高く, 中下位と順に低下した (p<0.01). Preとpost-test点数を比較すると, 上位群は上がり, 下位群は下がった.【結論】Pre-testは講義への期待度および集中度を上げ, またposttestで各々の学生のその時点での認知領域レベルの到達度を把握できる.

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