大学付属病院における初期研修の問題点を明らかにする目的で, 指導医に対する評価を研修医に求めた. 当内科に入局した研修医は, 初年度には付属病院の循環器, 消化器, 腎臓, 内分泌代謝, 呼吸器を必須とし, 神経, 血液, 膠原病を自由選択とするローテート方式の基礎研修を受け, 次年度関連病院にて実地研修を行うことになっている. 研修開始10か月後の時点で病棟研修を指導した15名の指導医に対する評価を研修医14名にアンケートにより求め, その結果を各指導医へ通知した. 今回の試みを通じて個々の指導医の問題点および指導医全般に求められるものが明らかとなり, 研修医による指導医評価は指導体制の改善に有用であると考えられた.