2002 年 33 巻 4 号 p. 247-252
平成5年度に1学年にPBLテュートリアル教育を導入してから, 既に8年が経過した: そこで, これまでの経過と問題点を平成9年度と12年度におけるアンケート結果を中心に検証した. 平成9年度ではPBLテュートリアル教育方法として好ましいと答えた学生は72%であったが, 12年度では92%に増加した. また, PBLテュートリアルは有意義であったと答えた学生は9年でも12年でもおよそ90%であり, 全体的には満足できる結果が得られている. しかし, グループ間やテュータによる差は依然として解消されておらず, よりよいPBLテュートリアルを実施するためには, テーマ (事例) の検討やテュータの教育・研修を繰り返すことが不可欠である.