医学教育
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モデル・コア・カリキュラムを踏まえた基礎医学教育の在り方
松尾 理庄司 進一堀内 三郎井内 康輝堀 有行鈴木 雅隆
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2003 年 34 巻 5 号 p. 297-302

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抄録

モデル・コア・カリキュラムが提示されて以来, 医学教育のあり方に関する議論が非常に盛んである. モデル・コア・カリキュラムでは, 人体を構成する臓器器官別に基礎的領域と臨床的領域を病態生理を介して統合コースを作っている. そしてテユートリアルシステムでの教育を推賞している. モデル・コア・カリキュラムはいわゆる「良き臨床医養成」にはふさわしいだろう. しかし, 基礎医学への関心が薄くなり, 基礎医学が通過駅になってしまう危険がある. さらに, 次世代の基礎的領域の教育者を育てることができるかどうかという問題もある. 教育に社会のIT化以上のスピードで医学教育へのITを導入すべきである. 換言すれば, 従来の解剖学や生理学という固有の名称を有する枠をなくし, 形態ど機能を有機的に統合させた新しい臓器・器官系の教育をITを軸として創出する必要がある. この統合できたカリキュラムが21世紀型の医学教育をもたらそう.

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© 日本医学教育学会
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