医学教育
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米国の外科系クリニカル・クラークシップ
高松 英夫宇宿 功市郎山岡 章浩
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2004 年 35 巻 2 号 p. 95-99

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抄録

わが国では外科系診療科のクリニカル・クラークシップ (クリクラ) は手探りの感が否めない. 著者の1人は文部科学省短期在外研究員として, 米国のいくつかの大学を訪問する機会を得たので, 米国における外科系クリクラの現状を報告する. 訪問先は6大学であり, これらの大学で医学教育についての情報収集を行った. 今回対象としたのは3年次の外科系クリクラである. 外科の実習は1年間にまとめて2~3か月のみであり, 4週間程度を1コースとして2~3診療科をローテートしている. 外科系全科をローテートすることは困難であり, 補完的に毎日2時間程度の講義で基本的な知識の修得を目指している. 実習は外来の問診, 手術室での助手, 病棟廻診などが主体である. 患者の回転は速いものの, プロブレムリストの作成などは必要であり, 知識の応用は十分になされていた.

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