2005 年 36 巻 1 号 p. 11-16
全国共用試験におけるCBT (Computer-based Testing) の問題作成技法の向上を目的として, 多肢選択問題作成技法を中心とした学内問題作成ワークショップ (以下WSと略) が30大学で開催され, 問題検討小委員会から講師が派遣された. WSでは, 客観問題作成における留意点およびCBT問題作成における注意点などが講演された後, 出席者全員が問題作成とブラッシュアップの演習を行った. WSの成果を第2回トライアルと第3回トライアルでの問題採択率で比較したところ, WSを開催した30大学では未実施の50大学に比較して有意に採択率の向上が認められた. 問題作成のためのWSがCBT問題作成技法の向上に有意義であったと結論できる.