2005 年 36 巻 3 号 p. 167-171
教員の業績評価の一環として, 平成13年度より学生からの科目別講義企画評価が10設問で実施されている. 各設問の評価は5段階で行い, 平成13年度および14年度の結果を比較し検討した. 平成14年度の評価結果の全平均は, 13年度に比べて0.15ポイントの増加が認められた. 全体を一般教育系科目, 基礎医学系科目, 臨床医学系科目の3系統に分けて平均点を比較すると, 一般教育科目と臨床医学系科目ではそれぞれ0.18, 0.27ポイントの増加であったが, 基礎医学系科目では, 0.03ポイントの増加であった. 評価結果が考慮され, 改善に向けた取組があったものと推察できる. 試験に関する設問を除く8種の設問それぞれの評点の標準偏差は, 一般教育科目と基礎医学系科目では, ほぼ同じような値を示したのに対し, 臨床医学系科目ではばらつきがほかに比べて小さかった. 今後, 追跡調査を行い, この評価をより有用なものにしていきたいと考えている.