医学教育
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第1学年次「生命倫理」共通教育における医学生と看護学生の倫理課題に関する考えについて
谷田 憲俊
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2005 年 36 巻 5 号 p. 315-321

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抄録

共通教育において, 医学生と看護学生の倫理課題への考えを尋ねた.質問は, “治れば死刑になる死刑囚の治療”“まれな害反応の説明”“術死を起こした外科医への訴え”“外科医は傷害致死罪に相当”“命の始まり”“重要な倫理課題” である.医学生は看護学生より多く死刑囚を治療すると応えた.85%以上がまれな害反応も伝えるとした.多くは外科医への訴えは当然としたが, 傷害致死に相当と答えたのは医学生より看護学生に多かった.受精が命の始まりとする学生が多く, 重要な倫理課題は医学生が脳死臓器移植, 看護学生は生殖補助医療であった.医学生と看護学生の医の倫理教育には, 異なる倫理見解に留意し, 対話促進が大切と考えられた.

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