2006 年 37 巻 5 号 p. 305-310
筑波大学医学専門学群医学類1年生を対象に筑波大学附属病院を初めて受診する患者と病院内で行動をともにする外来初診患者エスコート実習を行った. 学生は患者の新来受付から帰宅の途につくまでの全過程に原則同行することとした. 長時間患者と接することにより患者の疾患に対する不安, 大学附属病院に対する期待や不安/不満といった患者の心情や大学病院受診の利点や問題点を身をもって体験することができたと思われた. 外来初診患者エスコート実習は新入医学生の臨床医になるための勉学の動機づけや大病院での診療のあり方を考えさせる上で有用であると思われた.