2008 年 39 巻 5 号 p. 313-316
1) 近年多くの大学において, 病理学各論の授業は, 臓器・系統別カリキュラムの中で細分化され病理学としてのまとまりがないが, いくつかの条件が満足されるならば, この現状は容認せざるをえない.
2) 上記の条件としては, 十分な病理学総論の教育時間の確保とBSLとしての病院内病理部 (病理診断部門) での実習時間の確保である.
3) 各大学で工夫された病理学各論の実習として, バーチャルスライドを用いた実習, 手術標本を用いたプレゼンテーション実習, 病院内病理部での病理診断業務に沿った実習, などがあげられる.