衛生動物
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Diazinon 抵抗性イエバエの駆除に関する実験
安富 和男中山 茂佐々木 精一岩原 保根津 尚光海野 登久子徳地 清六立野 和衛
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1961 年 12 巻 4 号 p. 283-288

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抄録
1961年5月28日より7月30日までの期間, diazinon抵抗性のイエバエが棲息する茨城県鹿島郡鉾田町美原地区において, 5%diazinon乳剤, 5%Nankor乳剤, 3%Dipterex・2%DDVP混合乳剤などによる駆除実験をおこなつた結果を取纒めた.(1)各薬剤の10倍稀釈液を, 3つの実験地域の住家や畜舎の天井面を主体に, 半月間隔で3回, 1m^2当り50ccの割で残留噴霧し, 台所に吊したハエ取りリボンでハエの消長を調査した結果, 無撒布対照区に比べて, 5%Nankor撒布区, および3%Dipterex・2%DDVP撒布区では, 全期間を通じてかなり顕著な減少効果が認められ, diazinon撒布地区では, 無撒布地区よりややハエ数が少い程度であつた.(2)ハエの激増した無撒布地区に, Dimethylanのbaitを設置したところ, かなりの成果が認められた.
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© 1961 日本衛生動物学会
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