衛生動物
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グァテマラ共和国の高原のブユとその個体数密度の季節変動および化性
岡沢 孝雄高橋 弘
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1981 年 32 巻 4 号 p. 301-308

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抄録
グァテマラ共和国の高地, シエラ・マドレの標高2,800∿2,900mから流れ出る二つの川の最上流で, ブユ相, 幼虫と蛹の個体数密度の季節変動, およびその化性を調べた。採集個体数の多い順に, Gigantodax wrighti, Simulium (Eusimulium) sp., Simulium (Simulium) tricornis, S. (S.) anduzei, S. (S.) jobbinsiの2属5種が採集された。G. wrightiとS. (E.) sp.は特に個体数が多く, この2種の合計はそれぞれの川の総採集個体数の80%以上を占めた。採集された5種の個体数密度は雨季の始まりから乾季の前半まで高く, 乾季の後半は低い。各月の幼虫の頭幅値の頻度分布から, G. wrightiは雨季に2世代, 乾季に1世代, 計年3世代, S. (E.) sp.は雨季乾季共に2世代ずつ, 計年4世代経過するものと考えられる。
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© 1981 日本衛生動物学会
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