日本未病システム学会雑誌
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食品成分によるがん予防
西野 輔翼
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2005 年 11 巻 1 号 p. 12-17

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抄録

食品には種々の発がん抑制物質が含有されている。例えば, 抗酸化物質, 抗炎症作用をもつ化合物, ビタミン類, ホルモン様作用を示す化合物, 免疫機能調節物質, がん原性物質を不活化する酵素群を誘導する化合物, がん抑制遺伝子発現誘導物質, アポトーシスを誘導する化合物など, 極めて多彩なものが見出されている。それらの有効成分を組み合わせて用いることによって, 優れたがん予防効果を得ることができるのではないかと予測されている。事実, 複数の天然カロテノイドとビタミンEを組み合わせて投与することによって, ウイルス性肝硬変患者における肝がん発生が有意に抑制されることが明らかとなっている。

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