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日本未病システム学会雑誌
Vol. 12 (2006) No. 1 P 1-8

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http://doi.org/10.11288/mibyou1998.12.1


糖尿病の発症は主として膵からのインスリン分泌不足や不十分なインスリン作用によるが, 遺伝因子と生活環境因子との関係も含めて重要である。特に食生活の欧米化に伴い生活習慣, 特に食生活の重要性がクローズアップされている。
そこで, 古来から非常に多くの生理活性物質を含有するとされ, 栄養学的にも優れた食品素材である大豆から, グループAソヤサポニンとグループBソヤサポニンとを分離し, 2型糖尿病マウス (KK-Ay/Ta) に投与し血糖調節作用について検討した。さらに, 粗サポニン画分をヒト被験者に投与し, 血糖値是正効果についても検討した。
雄性2型糖尿病マウスKK-Ay/TaにグループAソヤサポニンとグループBソヤサポニンとを別々に投与した。グループBソヤサポニンに血糖値上昇抑制作用は明らかに認められたが, グループAソヤサポニンにはその作用は認められなかった。試験終了時の血漿インスリン値は, コントロール群とグループAソヤサポニンとでは差はないが, グループBソヤサポニンでは明らかに低値であった。血漿レプチンはコントロール群に比して, グループBソヤサポニン投与群で高値を示した。
次に, 空腹時血糖値111mg/dL以上の被験者に粗サポニン画分を投与した結果, 投与前と比べ投与12週目の空腹時血糖値は明らかに低下した。一方, 試験終了後4週目には血糖値が上昇した。投与前と投与12週目に糖負荷試験を行ったところ, 糖負荷30分後の血糖値は明らかに上昇抑制された。さらに, 投与12週目と投与終了後4週目の糖負荷30分後の血糖値に明らかな亢進が認められた。
粗ソヤサポニン画分は, ヒト血糖ならびに糖負荷試験による血糖上昇に対して抑制効果を有するが, その作用機序にグループBソヤサポニンが関与していると考えられた。また, グループBソヤサポニンを投与するとレプチンの血中濃度が増加し, インスリン抵抗性の改善も示唆された。

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