日本未病システム学会雑誌
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メタボリックシンドロームと血圧
河野 雄平
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2008 年 14 巻 2 号 p. 326-331

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抄録
メタボリックシンドロームは, 内臓脂肪の蓄積を伴う腹部肥満に脂質異常, 血圧高値, 血糖高値が重複合併した病態で, 過食や運動不足などの生活習慣に密接に関連しており, 動脈硬化性の心血管疾患を来しやすいことから注目されている。一方, 高血圧も生活習慣病であり, 有病率は高く, メタボリックシンドロームの構成因子の中でも血圧高値の頻度が最も高い。高血圧は循環器疾患の最大の危険因子であり, その治療によって心血管予後, 生命予後ともに改善することが明らかである。食事による減量や運動などの生活習慣の修正は, 高血圧およびメタボリックシンドロームの予防に効果的であり, メタボリックシンドロームを伴う高血圧の治療において極めて重要である。生活習慣の修正により, 体重や腹囲の減少とともに血圧と糖・脂質代謝が改善し, 心血管疾患の予防が期待できる。しかし, 生活習慣の修正は実行, 達成, 維持が困難な点が大きな問題となる。血圧や脂質, 血糖をコントロールするためには降圧薬などの薬物療法を要する場合も多く, またその意義も大きい。
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