粉砕
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〈特集〉 先端材料創成に求められる粉体技術
メカノケミカル法を用いた全固体電池材料の創製
林 晃敏作田 敦辰巳砂 昌弘
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 61 巻 p. 35-41

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抄録

無機固体電解質を用いる全固体電池は, 安全性, 信頼性の高い究極の電池形態として広く認識されている。この電池を実現するためのキーマテリアルは固体電解質である。遊星型ボールミル装置を用いたメカノケミカル法を用いて, リチウムイオンもしくはナトリウムイオンを高濃度に含むガラスが得られ, 高い導電率と優れた成形性を両立したガラス系固体電解質が開発されている。また本手法では, 微粒子状のガラスが直接得られるため, 電極-電解質間の固体界面を形成しやすいという特長がある。またメカノケミカル法を用いて作製したアモルファス正極活物質は, 高容量と優れたサイクル特性を示す。本稿では, メカノケミカル法による硫化物系および酸化物系アモルファスベースの固体電解質および正極活物質の最近の開発状況について述べる。

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