ミルクサイエンス
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原報
Leuconostoc mesenteroides から誘導されたラクトースおよびクエン酸代謝機能欠損株のプラスミド組成と特性
瀬脇 智満田川 裕治宮本 拓
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2001 年 50 巻 2 号 p. 49-54

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抄録

 本研究では,Leuconostoc mesenteroides の 6-1-9 株および OR-2 株の 2 菌株を供試し,これらの菌株が保有するプラスミド DNA と代謝機能との関係を検討した。まず,6-1-9 株は,分子量38, 16および10 Mdal (57,24および15 kb)の 3 種類のプラスミドを保有しており,アクリジンオレンジ処理によって作出したラクトース代謝機能欠損株においては,38 Mdal (57 kb)プラスミドの欠落が認められ,ラクトース分解酵素活性が失われていた。また,同時に Lac 株(6-1-9-1, 6-1-9-2)ではガラクトース代謝機能にも著しい低下がみられた。一方,OR-2 株は,36および15 Mdal (54および22 kb)の 2 種類のプラスミドを保有しており,アクリジンオレンジ処理によって作出したクエン酸代謝機能欠損株においては,15 Mdal (22 kb)プラスミドの欠落が認められ,クエン酸透過酵素活性が失われていた。以上の結果から 6-1-9 株の38 Mdal (57 kb)プラスミド上にラクトース分解酵素遺伝子,OR-2 株の15 Mdal (22 kb)プラスミド上にクエン酸透過酵素遺伝子がそれぞれコードされていることが示唆された。

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© 2001 日本酪農科学会
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