ミルクサイエンス
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原著論文
粉ミルク中の総 L-カルニチン定量における最適なアルカリ加水分解条件の検討
灘岡 勲畑山 恵美秋場 高司深谷 真一山野 裕
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2013 年 62 巻 2 号 p. 23-27

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抄録

 粉ミルク中の総 L-カルニチンを定量するためには,短鎖結合型 L-カルニチンをアルカリ加水分解する必要があり,その条件としては短鎖結合型 L-カルニチンが加水分解され,且つ遊離 L-カルニチンに影響を及ぼさないことが求められる。そこで我々は,粉ミルクを対象に最適な前処理条件の検討を行った。その結果,最適なアルカリ加水分解条件として,0.2 N 水酸化カリウム溶液(反応溶液 pH 13),反応温度40℃,反応時間15分を選抜した。本測定条件による SRM1849a の総 L-カルニチン定量値は 13.4±0.04 mg/100 g(n=3)であり,認証値(13.6±1.4 mg/100 g)と同等の値を示した。また,粉ミルク製品および原料を対象に妥当性評価を実施した結果,相対標準偏差,添加回収率,直線性ともに良好であった。以上の結果から,粉ミルクを対象にした総 L-カルニチンの定量において,本アルカリ加水分解条件は適当であることが示唆された。

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© 2013 日本酪農科学会
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