2017 年 35 巻 4 号 p. 200-205
昨今,医用画像処理・コンピューター支援診断の分野でも,ディープラーニングによる画像パターン認識処理を応用した研究が盛んである.本論文では,頭部magnetic resonance angiography(MRA)上の脳動脈瘤検出処理へのディープラーニングの応用例について,著者らの研究成果を紹介する.また,ディープラーニングには多数のハイパーパラメーターが存在し,それらの最適化は非常にコストの高い作業であることが知られている.本論文では,頭部MRA上の脳動脈瘤検出処理を例題としたディープラーニングのハイパーパラメーター最適化に関する実験的検討についても,あわせて紹介する.