Papers in Meteorology and Geophysics
Online ISSN : 1880-6643
Print ISSN : 0031-126X
原著論文
中部日本の3次元速度構造
中村 雅基吉田 康宏趙 大鵬吉川 一光高山 博之青木 元黒木 英州山崎 貴之笠原 順三金沢 敏彦佐藤 利典塩原 肇島村 英紀仲西 理子
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2002 年 53 巻 1 号 p. 1-28

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抄録

 中部日本におけるP波およびS波の3次元速度構造を地震波走時トモグラフィーを用いて求めた。その際、定常観測点で得られる自然地震を対象とした観測値だけでなく、人工地震や海域における臨時観測点等を用いた観測値を積極的に利用した。得られた成果は以下の通りである。沈み込むフィリピン海プレートと思われる高速度域が検出された。フィリピン海プレートは、少し高角度で沈み込み始め、その後なだらかになり、最後は高角に沈み込んでいる。35°N、136.5°E付近では、フィリピン海プレートが分かれている。将来発生が懸念されている東海地震の固着域の北西隣は、プレート間カップリングが弱い。35.6°Nから35.8°N、137.5°E、深さ100kmから200km付近で、非地震性のフィリピン海プレートが検出された。

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© 2002 気象庁気象研究所
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