Papers in Meteorology and Geophysics
Online ISSN : 1880-6643
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原著論文
速度振幅を用いた日本及びその周辺の深発地震のマグニチュード決定(II)
勝間田 明男
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2007 年 58 巻 p. 31-61

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抄録

  気象庁のマグニチュード決定方式は2003年9月に改訂された。本論文では、改訂の基礎となった速度マグニチュード決定式を提示する。速度マグニチュードの深さ依存性は深さ約150kmまでは気象庁変位マグニチュードに基づき、更に深い部分についてはモーメントマグニチュードに基づく。このマグニチュードはF-netによるモーメントマグニチュードと深さ550kmに至るまで整合的である。1977~2004年までの期間について、速度マグニチュードと変位マグニチュードとの比較を行なったが、1994年における気象庁の地震観測網切り替え時における+0.06のステップ以外には特に顕著なトレンドやステップはなかった。

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© 2007 気象庁気象研究所
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