広島市立大学大学院情報科学研究科
2023 年 25 巻 1 号 p. 13-18
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金属酵素は穏和な条件ながら高い効率と選択性で物質変換反応を実現させている.筆者は酸化還元反応などの開殻電子状態を伴う反応に着目し,分子シミュレーション技術の開発に取り組んできた.本稿では,開殻電子状態の計算における基本的な留意点を解説し,量子/古典混合分子動力学シミュレーションを用いた一重項酸素によるDNA の酸化損傷,ウレアーゼによる尿素加水分解に関する最近の研究成果を紹介する.
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