2026 年 33 巻 440 号 p. 3-9
本研究では,球状中空シリカ–アルミナへのモリブデン酸固定化およびそのアンモニアボラン加水分解活性へのpHの影響について検討した.pHの調整には塩酸を使用して1–4.5まで制御した.その結果,いずれのpHにおいても大部分のモリブデン酸が球状中空シリカ–アルミナの中空膜内の空間に固定化された一方,pHが2から3の間で固定化されたモリブデン酸の結晶相が変化し,pH 2以下でプロトンサイトが多いモリブデン種が確認された.これらの試料についてアンモニアボラン加水分解活性を評価したところ,低pHで調製した試料で高い活性を示すことが確認された.