マイコトキシン
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Research Paper
リアルタイムPCRによる小麦子実に感染したFusarium graminearum sensu stricto及びF. asiaticumの定量
山上 陽平金刺 佑平井上 博喜中川 博之久城 真代古川 智宏
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 76 巻 1 号 p. 3-8

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抄録

 ムギ類の赤かび病とかび毒汚染の効果的な防除には,Fusarium感染の正確な定量が不可欠である.本研究では,小麦のFusarium graminearum sensu stricto(s. str.)及びF. asiaticum感染における信頼性の高い定量法として,種特異的なリアルタイムPCR法を開発した.SYBR GreenアッセイとTaqManアッセイの2種類を評価した.F. graminearum s. str.及びF. asiaticumを人工的に感染促進させた圃場で収穫された小麦子実から全DNAを抽出し,両アッセイを用いてEF1α遺伝子コピー数を定量した.複数の小麦子実を混合した試料において,両アッセイによるEF1α遺伝子コピー数の間には強い相関が認められた(r = 0.97).加えて,SYBR GreenアッセイによるEF1α遺伝子コピー数とエルゴステロール含量との間にも強い相関が認められた(r = 0.88).これらの結果から,リアルタイムPCRはF. graminearum s. str.及びF. asiaticum感染の定量法として有用であった.特にTaqManアッセイは,設計したプライマーおよびプローブ配列の特異性から,これら2菌種の感染を定量する手法として有用であると考えられた.

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© 2026 日本マイコトキシン学会

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