マイコトキシン
Online ISSN : 1881-0128
Print ISSN : 0285-1466
ISSN-L : 0285-1466
南西諸島の畑地土壌におけるAspergillus flavus, A.parasiticus の選択的分離
鈴木 明子成田 紀子菊池 裕一戸 正勝
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 1993 巻 37 号 p. 23-29

詳細
抄録
環境中,特に土壌に存在するAspergillus flavus,A.parasiticusの評価は落花生,トウモロコシをはじめとする各種農作物のアフラトキシソ(AF)汚染の制御を含めて重要な意義を持つので適確な評価が求められている. 我国では国内各地の農作物栽培土壌におけるA.flavusの分布について,すでに鶴田・真鍋,高鳥ら,真鍋ら,高橋,Okazakiらにより報告されていて,九州南部や沖縄地方の土壌を除いてAF生産能を有する菌株は少ないとされている. 著者らはかねてA.flavusの食品中よりの選択的分離・同定培地としてのAspergillus Flavus/Parasiticus Agar(AFPA)の有用性を報告した.今回は国内では例外的にAF生産菌を含むA.flavus, A. parasiticusが多いとされた南西諸島の畑地土壌とその土壌中に存在する植物残査を対象にAFPA培地などを用いたA.flavus, A.parasiticusの選択的分離を検討したので報告する.
著者関連情報
© 日本マイコトキシン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top