日本流体力学会誌「ながれ」
Online ISSN : 2185-4912
Print ISSN : 0286-3154
ISSN-L : 0286-3154
円柱後流における乱れの秩序構造
2. 渦糸モデルによる数値シミュレーション
大久保 雅章山根 隆一郎大島 修造
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 6 巻 2 号 p. 124-131

詳細
抄録
乱れの秩序構造の1つとして著者らが先に提示した円柱後流中のさじ形渦の形成について, それがカルマン渦の湾曲によって発生するというモデルに基づき, 数値解析を行った.基礎式としては非粘性理論に基づく渦糸の局所誘導方程式に背後の平均流の影響を考慮した方程式を用い, 初期に1本の渦糸にx-z平面 (x, z : 主流方向, スパン方向の座標) とθの角度をなす幅Zwの釣鐘状の境乱を与え, 以後その変形を解析した.まず, Zwを固定しθを変えて行った計算結果によると, 渦糸はθに依存せず最終的にはぼ一之平面と30°から45°の角度をなす構造に落ち着く.次にθを固定してZwを変えて行った結果によれば, 最終的な渦糸の変形幅はZwによらず4dから6d程度となった (d=円柱の直径).これらの結果から初期境乱の形によらず渦糸が下流で一定の構造を形成することが示された.
著者関連情報
© 社団法人日本流体力学会誌
前の記事 次の記事
feedback
Top