日本内科学会雑誌
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今月の症例
血痰,血尿で発症した後天性第V因子インヒビターの1例
大口 裕人沖津 庸子小林 匡洋横山 寿行鈴木 宗三石川 正明大場 理恵山本 譲司石澤 賢一張替 秀郎
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2011 年 100 巻 1 号 p. 182-184

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抄録

症例は63歳,女性.乳癌,肺癌の既往あり.感冒症状に続き,血痰,血尿が出現しPT,APTTの延長を指摘された.第V因子インヒビターを認め,プレドニゾロン(PSL)1mg/kgで開始したところ,血痰,血尿は速やかに消失し,投与開始11日目にはPT,APTTともに正常化した.PSL漸減,中止後も再燃の兆しはみられない.本症例は,後天性第V因子インヒビター発症1年後現在も乳癌,肺癌の再発はなく,これらの関与は否定的と考えられた.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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