日本内科学会雑誌
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今月の症例
Tocilizumabによりネフローゼ症候群が寛解した関節リウマチ関連AAアミロイドーシスの1例
長谷川 茂佐藤 愛子家里 憲二松田 幸博
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2011 年 100 巻 1 号 p. 185-187

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抄録

68歳,女性.1997年より関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の治療中であったが,2007年に浮腫,蛋白尿のため腎生検を行い腎アミロイドーシス(AA型)の病理診断を得た.各種治療に反応せず2008年にはネフローゼ症候群を呈し腎機能障害も出現した.抗IL-6受容体抗体tocilizumab(TCZ)投与を開始したところ尿蛋白は漸減しネフローゼ症候群の寛解が得られた.またTCZ投与前後の胃生検にてアミロイド沈着の消退傾向が組織学的に確認できた.RAの難治性合併症であるAA型アミロイドーシスに対してTCZが著効した貴重な症例と考えられた.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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